食とマンガと小説と

 マンガや小説の中で出てくる食べ物や飲み物、及びそれらの中で使われている名前のついた食べ物や飲み物が、妙に気になる…という人間は私だけではないだろう。それらが登場人物(必ずしも好きなキャラではない)の好物だったりすると、こちらまで好きになるというのも、決して私だけではないはずだ。

 こういう傾向が現れたのは、聖闘士星矢の水瓶座のカミュが記憶に残る限り最初である。水瓶座は英語でアクエリアスと読むのだが、アクエリアスと言えば…そう、ポカリスエットと並ぶ清涼飲料水のアレである(爆)。そんなわけでカミュの話が放送されて以後、何となく清涼飲料水はアクエリアス党になってしまった。
 私は別に、カミュのファンではなかった(というかフェニックス一輝のファン…五歳でハーロックのファンになった人間としては、この時既に『推して知るべし』状態である)。要は「アクエリアスのカミュ」と連呼された、その繰り返しによる刷り込み効果らしい。当時中高生だった私の従姉もそうだったので、全国には恐らく似たような人が相当いるはずだ。

 話し変わって、喫茶店などで「コーヒーにしますか、それとも紅茶にしますか」と言われると、ほぼ間違いなく紅茶にする。銀英伝のヤン・ウェンリーの影響だ。最近はスタバなどに行くようになり、コーヒーもちょくちょく飲むようになったのだが、それでも「コーヒーなんて濁ったもの」という彼の台詞に、結構同意してしまうのが深刻なところである(苦笑)。
 誤解のないように言っておくが、「ブランデー入り紅茶」は飲んだことがない。真っ昼間にアルコールは飲まない、というのが酒飲みとしての私のポリシーだからだ。「ノンアルコール・ビール」がどちらに入るのかは、ちょっと微妙なところだが。

 更に、最近重傷になりつつあるのが「ラーメン中毒」である。突発的にラーメンが食べたくなるのだ。この傾向は明らかに「銀河鉄道999」の鉄郎の影響である。ただし、ラーメンライスは多分残すだろうと思うので、食べたことがない。勿体ないから。
 ついでに言うと、松本零士の作品全般にしばしば出てくるお酒の『美少年』も、飲んでみたら美味しかったので、割とひいきにしている。

 るろ剣に関しては、意外とこの手の影響はない。斎藤さんが蕎麦好きなのは有名だが、私はそこまでいかなかった。それでも会津ではしっかり蕎麦を食べたのだが、福岡の蕎麦はいまいち美味しくないのか、好きと言えるほどではない。だが、今年(2002-2003)の冬に食べた焼いた鴨肉と焼きネギ入りの冷凍蕎麦はうまかった。メーカー名を忘れたのだが、アイガモ農法で今年もカモが手に入るだろうし、またやってくれないだろうか?

 

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