大学院を卒業してから、ずっと念願だった函館旅行。
今回頼んだのは「往復の飛行機代+ホテルの宿泊費」だけをセットにしたフリーツアーです。
この方がマイナーなところもしっかり回れるんですよね。
函館一カ所だけに絞ったので、割と時間的余裕もありましたし。
出発する日は朝六時起床で、八時頃の中部国際空港行きの便で福岡を出ました。中部で乗り換えて函館に行くんですね。でも、福岡-中部も、中部-函館も、飛行機の座席が六列しかないので何か不安(^_^;。
でも無事に函館に着きました。
着いてそうそう、空港が新しいので少しびっくり。聞けば去年の六月に改装したとか。ちょうど12時前だったんですが、お昼を食べずに空港から「とびっこ号」というバスに乗って、五稜郭まで行きました。
バス停「五稜郭公園入口」に着いて最初に、五稜郭タワー前の土方さんのブロンズ像で、写真を撮りました。
ブロンズ像の近くには大砲なんかもあって、ネコが三匹いたんですが、その中に黒猫がいたのを見て沖田さんを連想してしまいました。
(彼が死ぬときに黒猫がいたという、有名な伝説があるんです)
その次に、お昼ご飯。近くのあじさいというお店でラーメンを食べました。普通の塩ラーメンなんですが、スープも麺も美味しかったです。チャーシューもしっかり作っている感じで、好感持てました。
それから五稜郭タワーに上ったんですが、今年の四月に出来たという新タワーは、高さ約100メートル。隣では旧タワーが解体工事中。一階はご多分に漏れずおみやげ屋さん。
頂上の展望台には、五稜郭が出来るまでの歴史紹介(そもそも幕末に西洋式の築城法が伝わったのは、箱館付近で遭難したフランス船を当時の箱館奉行が助け、そのお礼に築城法などが書かれた本がフランス側から贈られてからだそうです)と箱館戦争の経緯などが、人形とマンガで展示してありました。
それらを見た後、公園内を見物&資料館を見学。建設者の武田斐三郎の金属製レリーフみたいなのがあったんですが、レリーフの頭の箇所を撫でたら頭が良くなるそうで、私も撫でました。箱館政府では「陸軍奉行並」として有名な土方さんですが、実はそれとは別に裁判官のような職務もやっていたみたいですね。
その後「土方歳三最期の地」へ。今年の正月時代劇でもやっていた一本木関門です。函館駅から徒歩十分余りで、辺りは公園になっていて、静かな感じのところでした。当時はここが市街地の外れだったようで、そもそもそれを区別するために「関門」を作ったとか。
「あー……ついに来たなあ」という感じで、感無量でした。しばらくお参りをしました。
ホテルは「函館国際ホテル」の別館でした。宿泊階としては最上階の八階で、海側の部屋だったので夜景が綺麗でした。でも本物は山に登らないとね〜、というわけで一休憩後に函館山へ。
行きはロープウェイで登っていく感じを体感し、夕食はそこの展望レストラン・ジェノバで。正直、味はそれなりだったんですが、夜景目当てなら席が窓側でなくても入る価値ありです。窓を大きく取ってあるので、道を挟んだ厨房側でもかなり綺麗に見えます。
あと一つ。北海道はサッポロビールの天下です。
食後、上の方にある野外展望台へ。文句なく綺麗だったです。ただ、今年は「蝦夷つゆ」といって雨・曇り・霧が多く、あそこまで綺麗に見られたのは六月では四回目だったと、帰りのバスガイドさんが言っていました。
翌日、朝食はホテルでバイキング。正直「こんなもんかな」というレベルでした(パックツアーでどこかに行く人へ:ホテルの格は朝食バイキングの料理で分かります)。その後、朝市を見物(カニの区別の仕方を聴講)しながら駅に着き、案内書で訊いてやや離れたところにあるバス停から、会津藩士の慰霊碑がある「高竜寺」と、土方さんや新撰組隊士の供養碑がある「称名寺」へ。
隣同士なので、行くなら両方行くべきです。それぞれ碑があるだけなので、二十分もあれば両方行けます。しかし高竜寺は江戸初期の頃に創建されたそうで、函館の歴史は意外と長いんだなあと思いました。
その後またバスに乗り、元町で降りて「ハリストス正教会」へ。この付近は他にも教会があるのでもう少し散策していたかったんですが、雨が降るというので早めに帰ることに。
でも駅の傍の青函連絡船・摩周丸は見に行ったんですよね〜。何か知りませんが、親の世代には感慨があるらしいです。うちの親は旅行で乗っただけなんですが。
昼食は函館駅の二階のトンカツ屋で、ヒレカツと海老フライがセットになった定食を食べました。海老フライが大きくて、ちゃんと海老海老していて(ファミレスなどでよくある、衣の方が海老より分厚いというモノでなくて)美味しかったです。やっぱり北海道だなあと。
その後「スーツケースに入れて送る分の」お土産を買いました。で、ホテルに帰って数時間休憩。
夕方は赤レンガ倉庫群を散策……のはずが、雨が降って余り見て回れませんでした。でも、夕食はビアホールのはこだてビールで、地ビールの「はこだてビール」をしっかり飲みました。四種類あるうちの、三種飲み比べセットで(爆)
個人的にはアルトビールが特に美味しかったかな〜と。ヴァイツェンはビール好きには物足りないし、エールはさすがにちょっと苦みがきついしで。
あと、おかずでは何気にフライドポテトが美味しかったです。さすが北海道、ジャガイモが美味しいです。ヒレ肉の網焼きもビール鑑定士(こんな人がいるらしい)オススメというだけあって、ビールにあって良かったですけど。
三日目は、早めにチェックアウトして、ホテルと提携している朝市のすずや食堂で海鮮丼を食べました。正直ホテルのバイキングよりよかったです。上に乗ってる具は、イカとイクラと海老とカニのほぐし身とウニ。この時期はイカが旬らしく、なかなか新鮮で美味しかったです。
ただ、ここでしっかり食べてしまうと後でお腹が空きません。
最後に行ったトラピスチヌ修道院は、函館市内でもホントに外れの方にありました。建物を普通に見て回って、資料室を見学して(三時半起床とか無理だ〜、などと言いながら)、加古川、福岡、韓国にも姉妹修道院が出来ていることに軽く驚き、バター飴とコーヒー飴を母がお土産に買って、空港に行きました。
午後一時前の飛行機に乗るつもりで行ったんです。お昼も空港で食べるつもりで。でも朝市で食べたのがまだ胃の中に残っていて、軽いものしか食べられませんでした。お土産にロイズの生チョコを買って、予定通りの時刻に出発。
帰りは羽田経由で、第二ターミナルを一階から展望デッキまで順番に見て回りました。コーヒーでも飲んでゆっくりしようと思ったんですが、コーヒー一杯で福岡で弁当が買えるくらい高かったので断念しました。
福岡に帰ってきたのは午後六時過ぎ。途中、飛行機がちょっと揺れてました(^_^;
こんな感じで、満喫しました。箱館奉行所が復元される頃にまた行こうかな〜。