ぶっちゃけた話 1の追加

 

 洋子の設定(畠山家関連)について

 この件について掲示板で質問を受けたのですが、回答が余りにも長くなりそうだったので別コーナーの形で答えることにしました。これからも質問の内容によってはこういう形を取りたいと思いますので、遠慮なさらずに何でも聞いてください。

 掲示板の方では「旗本の高家の姫君」というのが設定の条件で、「畠山家」というのはその中でも有名な方だったから、という風に書いたけど、では何故「旗本の高家の姫君」なのか?という疑問を持たれた方もいると思います。

 これには大きく三つの理由がありまして、まず一つには「姫君」にしたいということ。普通の庶民が売られるのは、この時代にはそう珍しいことではない。剣心だって売られてるし、そういう意味で「(後の)新撰組の幹部たちが守る対象」の身分として「普通の庶民の娘」というのはどうかなと。要するに格の問題です、はい。
 かと言って大名とか将軍家とかが絡むと、話がややこしくなりすぎる恐れがある。御庭番衆だってああいう形で引き下がるとは思えないし、権力闘争だのなんだので話が政治の方に飛んでしまう可能性もある。そういうわけで旗本なら話をある程度絞れるだろうと。
 ただ、現実には旗本と一言で言ってもピンからキリまであるわけで、数百石クラスだと下手をすると土方さんの実家の方が経済的に豊かかもしれない。そこで「高家」と区切ってしまえば石高は数千石(忠臣蔵の吉良家が三千石ほど)に固定できるので、余り洋子に妙な真似をさせずに済む。高家だから教養はある程度身につけているだろうし、斎藤さんに盾突く際の精神的バックグラウンド(本人は全く意識してないでしょうが、これが普通の庶民出身だったらああまで毎日盾突き続けないと思う。斎藤さんだってああいう風に容認してたかも怪しい)にもなる。何しろ「高家」は室町時代からの名家が多いですから、プライドも高いだろうと。

 というわけで、「旗本の高家の姫君」というのが条件だった、という風に書きましたが、これでもちょっと語弊があるんです、実は。
 というのは、洋子の実家が「高家の畠山家」であるというのは、実は私の中で最初からセットになってまして。学校で貰った日本史の資料集に旗本についての紹介があったんですが、そこに「高家」の代表例として「吉良」「畠山」と載ってたんですね。だから畠山家にしたわけで、もし他の家がそこに載ってたらそっちにしたかも知れない、というのが「有名だったから」という理由の真相です・・・(爆)。

こういういい加減な設定で書いてますので、余り真面目に考えないで下さい(洋子・・・怒ってないかなあ)。

 

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