ぶっちゃけた話 7

   土方歳三

 言うまでもなく新撰組副長。イメージとしては司馬遼太郎系の、特に血風録版土方。
 死ぬまで戦う戦闘者、というのとは少し違って、頭で色々考えて組織を仕切ってる男です。


 この話では近藤不在時に洋子を連れてきた沖田が、試衛館で最初に出会った人物です。その関係で、彼女に関しては近藤より関与しています。近藤は道場主なので、事件が起きたときに責任問題やら何やら面倒なことになるので。

 沖田同様、ある程度語り尽くされてるし、この話でもしょっちゅう出てきてるわけではないのであれこれ書けるわけではありませんが、一つだけ。
 「何で土方は、会津で新選組を終わらせなかったのか」。この点について、新撰組研究者の中でも疑問視する声が多いです。確かに新撰組は当初、京都守護職である会津藩の御預浪士組で、関係としても最も深かった。だから終焉の地も会津であるべきなのに、何故函館まで行ってしまったのかという問題です。
 多分近藤の死後、土方は武士としての死に場所を求めていたんでしょう。会津で降伏しても、死ねるかどうか分からない。京都守護職であった藩主を殺さない可能性が高い以上、彼の下で戦った者たちが処刑される可能性は低いです。かと言って局長である近藤が死んだ以上、自分がうじうじ生きていても仕方がないと考えたんでしょう。だから彼は死に場所(=戦場)を求めて更に北へと行ったのではないかと思うわけです。

 実は密かな希望(野望? 妄想?)として、SMAPの木村拓哉(核爆)に土方を演じて欲しいというのがあったりして・・・。写真からの単なるイメージです、はい。ジャニーズで新選組、もなかなか面白いのではなかろうかと。となると近藤役は誰かな?

 

2013年の追記:2000年頃に妄想半分でこういうことを書いていたら、2004年に大河ドラマで『新選組!』が始まりまして、香取慎吾が近藤勇を演じるという事態になってしまいました。

当時の感想などはEssayist Cosmosを見ていただきたいですが、今になってみて一言。妄想とは言え、変なことは書くもんじゃないです。

 

目次に戻る