るろ剣インターネット版同人誌

『幕末秘話』番外編 珍客

 「すみません、こちらに山南先生はいらっしゃいますか?」
かなりの仙台訛りの声が、門の外からする。道場にいた洋子たちは顔を見合わせた。
「もうそろそろ、帰ってくる頃だけど…」
沖田が言う。今朝出かけたときには、昼過ぎには戻るということだった。後四半刻(三十分)もすれば戻るだろう。
「少し待っててもらうか。故郷の友人のようだし」
山南は仙台脱藩浪士であり、同じ訛りだからあの客も仙台藩の関係者なのだろう。近藤が提案し、沖田が門に行った。

 

 「へえ、山南先生のご実家のすぐ近くに住んでるんですか」
筆談混じりで話しながら、洋子は言った。頭がズキズキするのは、さっき斎藤にぶっ叩かれたためである。沖田の後に付いていった彼女を一撃したのだが、当の沖田が一緒にいてもいいと言ったのでそのまま客と歓談している。と言っても、お互いに相手の言っていることが半分弱しか分からないので単語は紙に書いているのだが。
「この人、名前は風谷時次って言うんです。今度仙台藩の江戸詰めになって、ここに山南先生がいらっしゃるってことを聞いてご挨拶に来たそうなんですよ。仙台の方では山南先生のご実家のすぐ近くに住んでて、剣の手ほどきとかもしてもらったそうで」
色々と書いてある半紙を見ながら、洋子は沖田に説明した。
 客は一見して二十歳そこらで、沖田や斎藤と年齢的に大差ない。顔も悪くないが、仙台藩出身ということで当時の人達が想像するような、伊達政宗的な派手で堂々とした雰囲気はない。身なりはきちんとしているので主持ちの武士とは想像できるが、それでも黙っていれば出身など分からないだろうと思わせた。
「ふうん、ねえ風谷さん、江戸に来たのいつ?」
沖田が訊く。これくらいなら分かるらしく、風谷はすぐに応じた。
「先月の十二日です。ただ──」
話してはいるが、洋子と沖田の二人には意味がよく分からない。それと気づいたらしく、相手は新しい半紙に筆でさらさらと書いた。字は見事だ。
 要するに彼はまだ江戸に来て日が浅く、江戸の地理もよく知らない。だからここに来るにも人に道を教えてもらい、それでも迷いながら着いたのだ。結果として山南先生がご不在の時に訪問してしまい、申し訳ない──というような文面である。読み終わって風谷の方を見ると、かなり恐縮して頭を下げていた。
「気にしなくていいですよ、そんなこと。そろそろ着く──あ」
さすがに、沖田は敏感に気配を察している。扉を開け、歩いてくる人影を迎え入れた。
「ああ、風谷君か。久しぶりだな」
と、入ってきた山南は言った。

 山南、正式には山南敬助という。江戸の三大剣術流派の一つである北辰一刀流で免許皆伝を取得し、今年(一八六二年)現在、三十をとうに過ぎている。先に書いたとおり仙台脱藩浪士で、江戸定府ではなかったため訛りが少々あった。試衛館にいつ頃からか居候しているのは斎藤、永倉、原田などと変わらない。
 「そうか、今度江戸見物にでも一緒に行かないか?」
一通りの話を聞いた後、山南は風谷をそう誘った。
「え、山南先生のお時間は?」
「私はいつでも構わないよ。そうだな、品川でも行くか」
「あ、品川行ったことないから私も行きたいです」
洋子がちゃっかり口を挟む。沖田は傍で聞きながら、苦笑していた。

 

 「何で斎藤さんまでついて来るんですか、ホントにもう」
「阿呆。弟子が行くところに師匠が同行して何が悪い」
洋子はふくれている。二人の間にいる沖田はクスクス笑っていた。
 結局、洋子、風谷、山南、斎藤、沖田、藤堂、原田の七人で、数日後品川に向かう。他の六人は基本的には風谷の江戸見物の案内役なのだが、それだけいれば余りが当然出る。実のところ案内は山南と藤堂が専らやり、他の四人は完全に物見遊山気分だった。
「重てえー。誰か代われ」
最後列で七人分の弁当を持っている原田が、半刻余りで根を上げた。実質十人分以上のおにぎりとお茶が中心だから、確かに軽くはない。
「半分近くは自分が食う分だろうが。我慢しろ」
斎藤が振り返りもせずに言い放つ。大食漢の原田は洋子や沖田の分まで食べることがあり、合計すると半分近くになるのだ。
「げ、人が苦労してやってるのにその言い種かよ。大体てめえ、面倒なこたあいつも俺に押しつけてばっかりだろうが。卑怯者!」
「いつもとは心外だな。この前の花見の時は茣蓙を持っていった」
本当なら無視したいのだが、客人の前でこの五月蝿い男をキレさせるわけにもいかない。
「それだけだろうが、最近では。てめえはいつもいつも──!」
「はい、そこまでにしましょうね、原田さん」
いつの間に来たのか、そこに沖田が割って入った。にっこり笑って片方の手にぶら下がっている荷物をスッと取り、分類し始める。
「えっと、この小さい風呂敷は井上さんに持ってもらうとして、これは僕で……。斎藤さん、お酒のひょうたん一つくらいは持って下さいよね」
声をかけて振り向かせ、ひょうたんと自分の荷物を持って歩いてくる。逆らえずに受け取る斎藤に、洋子が言った。
「持ちましょうか、それ」
いきなりヒョウタンが彼女の脳天に叩きつけられる。呻き声を上げる傍から
「阿呆が。こういう時だけ弟子面するなと言ったはずだ。気色悪い」
「あー、そーいう言い方するから弟子がひねくれるんですよ」
「どっちが先か、よく考えてみろ」
そこで沖田が一つ咳払いをして、不毛な言い争いをやめさせた。

 

 正午頃、品川に着いた。沖には黒船来航後海を埋め立てて設置された砲台がある。辺りを見回して山南が声をかけた。
「久しぶりだなあ、坂本君。ちょうど良かった」
「山南君。よう来ちょるなあ」
面識があるのだろう。近くにいい料理屋を知っていると、坂本と呼ばれた相手が言うので七人はぞろぞろとついて行った。

 相手は坂本龍馬と言い、土佐脱藩浪士で現在は勝海舟の門下生だ。山南とは同じ北辰一刀流の免許皆伝で、同流開祖・千葉周作の弟が開いた、桶町にある道場で塾頭をやっていたと言うから、かなり剣の腕が立つのは間違いない。
「やはり幕府を改めての攘夷しかない。やっと謹慎は解かれたものの、未だに何の地位もない一橋卿を早く表舞台に出さねば」
「いんや。亡き薩摩の島津斉彬公がおっしゃられた如く、これからは日本人も外に目を向けることが必要だぜよ。確かに勅とあれば攘夷はなさねばならぬが、黒船に勝つにはそれなりの武力がいる。武力を得るには、異人たちとも一時は手を結ぶのが肝要だぜよ」
当時、男が数人集まれば国事を論じるのは当然だった。洋子と風谷は一番端で筆談混じりの談笑をしていて、国事などにさほど興味のない沖田がついている。だが他の連中は大なり小なりこうした議論に参加していた。原田などは
「まずは横浜港を閉鎖し、在住の異人どもを皆殺しにすればいいんだ」
などと打ち上げ、それに反対する意見はほとんど誰も唱えなかったという状態である。ただ坂本は、島津斉彬に傾倒するところがあったらしく、ただ攘夷のみを行うことには疑問を持っていた。
「武術を磨き、異国と対等に戦う力を身につけてこそ攘夷も可能になる。そのためには一時期手を結ぶのはやむを得ない、面従腹背で臨むことが肝要だぜよ」
「しかしそれでは生ぬるい。第一、帝の御意志は即時攘夷のはず。長引かせていてはいつの間にやら清国のような事態にもなりかねぬ」
イギリスと戦ったアヘン戦争とアロー戦争の敗戦により、当時の中国を支配していた清王朝は、無理矢理開港させられて香港島などの領土も奪われた。日本をそうさせてはならじという思いが、志士たちを動かしていたのだ。
「どちらにせよ今の軟弱な幕府では、攘夷など出来ようはずもない。せめて一橋卿を表舞台に出し、幕府を改革させねば」
 「その通り!!!」
いきなり、店内の通路を隔てた反対側から声がした。洋子たちの使っている食卓の上に、酒のヒョウタンをどん、と置いてこちらの議論に加わる。
「まずは近く江戸へいらっしゃる島津久光侯と協力して、一橋卿を適当な地位につけねばならん。幕府の軟弱さを改め、攘夷への意志を固めさせねばならんのだ」
そう言い放ったのは、浪士風の男だった。服装がすすけているので、主持ちかどうかの見当はつくのだ。酒の匂いを漂わせ、三人ほどが周りにいる。
「そうだ。まずは一橋卿の政治的地位を回復し、もって烈侯・徳川斉昭さまの御遺志である尊王攘夷を達成するのだ。それしかない」
原田が立ち上がって、声をかけてきた見も知らぬ男と握手した。相手は応じて
「横浜の異人どもを殺し、奴らのための施設も焼き払え!!! 戦争など恐れるに足らず、我々には神風が吹いて助けてくれよう。烈侯もそれをお望みのはず!」
そう言って、原田の肩に手をかける。
「ここで出会ったのも何かの縁。ともに語り合おうぞ!!」
高笑いを響かせ、机を一つにして語り始めた。

 「あのう、そろそろ帰らないと行けないんですが」
数時間後、原田や藤堂が見も知らぬ男と横浜襲撃計画を立てている横で、洋子たちと一緒に一通り品川近辺を見てきた風谷はそう恐る恐る声を出した。ふと見るともう夕暮れだ。
「ああ、そうだったな。ではそろそろ帰るとするか」
山南が応じる。この付近、彼には常識があるのだ。
「原田君、藤堂君。我々は先に帰るが、君たちはどうする?」
藤堂は財布を覗いて、付近に泊まるだけの金がないと確認した。それで原田に
「君は泊まるだけの金があるのか? ないなら今日はこれで切り上げて、計画は後日に回そう。互いの連絡先を教えておけばいい」
「そうだな……と。すまねえが今日はこれで失礼するぜ」
彼も財布の中には小銭しかない。
「もう帰るのか? 折角勤王の壮士同士が知り合ったのに、勿体ない」
「すまねえ。この話はまた今度だ。小石川の伝通院裏の道場に来てくれ」
そう言って立ち上がった瞬間、別の方向から別の声がした。
「ここか、坂本竜馬とやらいう人間がいるのは!!?」
「ああ、さっき俺たちの仲間が見たと言ってる。叡慮に背き、異人どもの居住を許す勝海舟の弟子だ。まずはこいつから血祭りに上げてくれるわ!!!」
「──やれやれ。五、六人か」
外の気配を探ったらしい竜馬が、呟くように言った。彼自身、一度は勝海舟の暗殺を企てて家に乗り込んだ人間なので、襲う側の心理は分かるのだ。

 その場に緊張が走る。巻き込まれた形の沖田たちも、一斉に身構えた。
「え、ど、どうして人数まで──」
風谷は脅えつつ、首を傾げている。
「まあ我々とは剣の実力が違いますから。──むかつくけど」
洋子が応じた。語尾に山南の緊張した声が重なる。
「沖田君は二人の守りを。我々は迎撃する」
「おい、洋子。大人しくしてろよ」
師匠に声をかけられ、彼女はこう応じた。
「斎藤さんさえいなければ、いつも大人しいんですけどね」
「上等だ」
ニヤリと笑って、刀に手をかける。先頭に立った坂本と山南は
「すまないな、山南君」
「なに、同門のよしみさ」
暖簾を超えて入ってくる瞬間を、斬りつける腹らしい。一瞬後、引き戸が蹴破られて六人ほどが店内に侵入した。

 次の瞬間、店内は乱闘の場と化していた。沖田は洋子と風谷を守って動かないが、他の試衛館居候組と坂本は凄まじい斬り合いを演じている。先頭の一人は確かに坂本が数合で斬り伏せたのだが、倒れる瞬間には二人目が店内で山南と斬り合っていた。三人目を相手している間に他の暗殺者たちが侵入し、それぞれ他の剣客たちと戦っている。その様子を隠れて見ながら、洋子はふと思い出した。結果については全く心配していない。
「──さっきの威勢のいい……」
あの浪士たちは、どうしたんだろう。そうして周囲を見回すと、奥で縮こまっている四人の男を見つけた。店員に混じって逃げたらしく、甲高い斬撃音がするたびに悲鳴に近いものをあげながら膝と頭を抱えこんでいる。
「──プッ」
思わず吹き出した。さっきの威勢はどこへやら、口ほどにもない連中だ。
「あの坂本とか言う人の方が、遙かにましだわ。──と」
何やら裏口の方から、ヤバそうな気配がする。そう言えば仲間とか言ってたっけ、と洋子は思い出し、付近に落ちていた棒を拾った。その側に沖田が近づく。
「三人程度なら、僕一人で大丈夫だから。斎藤さんの言った通り、大人しくしてること」
「──はーい」
実際、未だに斬撃音があちこちで鳴り響いている。原田などは本来の得物である槍を持ってきていないので苦戦していたし、大道場の塾頭を暗殺しようというだけあって敵もさすがに凄腕の剣客ばかりである。苦笑して沖田の背後に隠れた洋子は、取りあえず余裕で見物気分だった。どうせ負けるはずがない。
 そこに凄まじい音がして、裏口から三人ほどが侵入してくる。縮こまっている四人には目もくれず、斬り合っているところへ殺到しようとした途端
   グサッ!!
 沖田が横から、一人の脇腹を串刺しにしていた。

 「てめえ、何しやがる!!!」
刀を引き抜き、身構えなおした沖田に残る二人が襲いかかる。第一撃を跳ね返し、反動で机の角に頭をぶつけて気絶させると、残る一人に焦点を合わせて戦い始めた。さすがに天才剣士だけあって、五合ほど斬り結んだところで斬り倒す。
「やった!」
洋子は歓声を上げた。さすが沖田さん、と懐紙を取り出す彼に近寄ったところ
「まあ、今のは彼らに比べて格下だったから」
未だに戦っている坂本たちを見やって応じられた。言葉の意味が分からず首を傾げていると
「この室内だと、確かにやりづらいよ。天井低いし、ほら」
敵は小太刀を主に使っている。室内戦では外のように普通の刀を振り回すと天井に刀がぶつかって戦闘どころではないので、あれで正解なのだと沖田は説明した。
「実際、みんなよくあれだけの傷で済んでるよ。斎藤さんとか山南さんとかに至っては、殆ど無傷だし。死角に付け入られない戦い方の見本だ」
「そうですかね」
疑わしげな洋子の口調に、沖田は苦笑した。斎藤が例に挙がっているのが気に入らないらしい。取りあえず山南さんのでも見てたら、と言おうとして風谷の方に目をやった瞬間
「危ないッ!!」
   バーン!!!
 沖田が刀を抜く間もなく、雷が真上に落ちたような凄まじい音がする。風谷に斬りかかろうとした男は、肩から血を噴き出してのたうち回っていた。火薬の匂いが微かにする。
 やっとの事で二人目を斬り倒した坂本が、振り向きざまに懐から何かを取り出してぶっ放したらしい。誰が使ったかは分かったが、何を使ったかが襲撃した男たちには見当もつかない。数秒ほど青白い顔同士を見合わせた後
「よ、妖術だあっ!!!」
「に、逃げろお!!!!」
慌てふためいて逃走する暗殺者たちを見やって、坂本は拳銃から立ち上る煙をふっと消した。山南が興味ありげに覗き込む。
「──それは?」
「拳銃と言って、火縄銃の短いやつ。勝海舟先生から借りたんだ」
思わず使ってしまったが、さて何と言って弁解しようなどと呟いている坂本に、状況がやっとのことで飲み込めた風谷は思い切って声をかけた。
「あのう、坂本さん。助けてくれて、どうもありがとうございます」
「いや、気にすることはない。もともとこっちを襲ったんだから」
これは事実なのだが、風谷は相手の鷹揚な態度にひどく感激してしまったらしい。顔を赤くして、深呼吸を何度もした挙げ句
「坂本さん、いいえ坂本先生! 私を弟子入りさせて下さい!!!」
叫ぶように言った後、土下座してしまったのである。

 

 「だから、私自身勝先生の門下生であって、君を弟子に出来る立場じゃないんだ」
「ではせめて、草履取りとしてでも傍にいさせて下さい!! お願いします!!!」
土下座して床に頭をこすりつけて懇願する風谷に、坂本は困り果てた顔をしていた。実のところ、人を雇うだけの金もない。
「それに、私の弟子になると言うことは仙台藩を抜けることでもある。ご両親のこともあるし、それでもいいのか?」
「それは大丈夫と思います。政宗公からの藩士ではございませんので」
風谷は、何とか分かる範囲の語彙で喋っている。坂本は確認するように山南を見た。どうやら事実らしい。ため息をついて応じた。
「──勝先生に、何番目かの弟子にして貰えないか掛け合ってみよう。もしうまく行けばそれでよし、うまく行かなくても文句はなしだ。それでも良ければ、預かろう」
「ホントですか!?」
根負けしたような坂本とは対照的に、風谷は満面に喜色を浮かべている。
「が、頑張りますっ」
と決意表明をする彼を見た坂本は、山南に向き直り
「後のことは頼むぜよ」
と、苦笑混じりに言った。

 

 「おい、洋子」
風谷と坂本の二人と別れて、品川から帰る途中。自分を呼ぶ斎藤の声と刀の鞘と、殆ど同時だった。脳震盪寸前の一撃を食らって呻いていると
「普通はああやって何度も頼み込んで、やっと弟子にしてもらうんだ。お前みたいに師匠に盾突いてたらすぐ破門だぞ。感謝しろ」
「そこで何で感謝しないと行けないんですか。そもそも斎藤さんがもう少し常識的に師匠やってくれれば、喧嘩しないで済むんです。第一、私だって習いたくて習ってるわけじゃないんですからね。そっちが勝手に決めて──」
また刀の鞘で殴られた。更に続けて
「阿呆。最初に竹刀持ち出したのはどこのどいつだ」
「──とにかく、そんなこと言うくらいなら私がお客さんの前で大人しくしてるのを気色悪いだ何だ言わないで下さいね。お文さんの時と言い、さっきと言い、矛盾してます」
さすがに三度目はかわした。外された斎藤は
「話をずらすな、この阿呆が」
「的を絞ってると言って下さい」
その斜め後ろで、沖田はクスクス笑っている。習い始めた経緯が経緯だけに、その時のことを言われると洋子は弱いのだ。
「まあ喧嘩はそれくらいにして、今日は早めに帰りましょう」
もう山南たちは先に行ってしまっている。急いで後を追った。

 

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